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これは私個人の経験した引越し談であり、近畿地方から九州までのものです。
大手の佐川に頼んだものですが、私の経験が全国どこでもとか、どのドライバーさんでもあてはまるとは限らないのをご注意お願いします。
その時私は独身のアパート暮らしで、実家を離れて近畿で働いていた。
とある職場を退職することになり、私は家庭の事情もあって一度九州に変える手はずとなった。
しかし十年近くの暮らしていて、部屋は狭いながらもガラクタの山だ。
色々愛着のあって捨てきれないものから、大学時代からの資料や本も大量に残っていて、荷物だけは怖しい程の量になりそうだった。
色々止むにやまれない気持ちで捨てて減らしはしたものの、まだ相当な数だった。ダンボール十箱くらいはあった。
そこでいくらぐらいになるか、色んな業者に聞いて回った。
共通してるのは、箱の重さと大きさだ。それによって金額がはじき出される。
確か当時の日本通運に見積もりを頼んだのでは、荷物を入れるかごの大きさと個数による値段という計算だった。
どれもこれも2万円近くかそれを超える。
やはりそのぐらいかかるかな、と諦めかけていた私に、佐川急便に電話してみたところ驚きの答えが帰ってきた。
ダンボールの重さは関係なく、全て個数によると。やってきてくれたドライバーさんは無料で見積もりしてくれて、出した金額も圧倒的に安い。
感動ものだった。なんせ本などがつまってるものは異常に重い。
それで他の業者だと一気に値段がはねあがってしまうのだ。それをここまで安くしてくれるとは。
荒い息を吐きながら階段を上り下りしてもっていってくれるドライバーさんに感謝の念を捧げつつも、これは人に負担がかかるやり方だろうな、と思った。
重さなどで金をかけましをしないと、運ぶ人の体力がその分消費されている。
しかしやはり安く仕上げてくれるのは魅力だ。
何より客視点に立っている。
ありがたいと思いつつ、私は深く感謝の念を捧げたのだった。